いちばん悪い姿勢は長く続けた姿勢
姿勢を直すというと背筋を伸ばして座る方法を思い浮かべますが、どんなに良い姿勢でも1時間以上そのままなら苦しくなります。体は一方向に長く押されているのが苦手です。完璧な姿勢を探すより、30〜40分ごとに姿勢を変えるか立ち上がるほうがずっと確実です。立ち上がったら少し歩くか肩を回す程度で十分で、長く休む必要はありません。大切なのは一回の休憩の長さではなく、一日に何回姿勢が変わったかです。
良い姿勢を覚えるより長く座らないほうが効きます。画面の高さ、椅子の見方、頭が前に出る仕組み、ノートパソコンとスマホの環境、体をほぐす短い動きを整理しました。
姿勢を直すというと背筋を伸ばして座る方法を思い浮かべますが、どんなに良い姿勢でも1時間以上そのままなら苦しくなります。体は一方向に長く押されているのが苦手です。完璧な姿勢を探すより、30〜40分ごとに姿勢を変えるか立ち上がるほうがずっと確実です。立ち上がったら少し歩くか肩を回す程度で十分で、長く休む必要はありません。大切なのは一回の休憩の長さではなく、一日に何回姿勢が変わったかです。
ノートパソコンを机にそのまま置くと画面が低く、自然に首が前に傾きます。画面の上端が目の高さあたりに来るように上げ、キーボードを別に使うだけで首の位置が大きく変わります。台がなければ本を積んでも十分です。画面が二台なら、主に使う画面を正面に置き、高さをそろえて首を上下に何度も動かさずに済むようにします。
高い椅子より大事なのは足と背中です。足の裏が床に着いていれば太ももが圧迫されず、着かないなら足置きを使うほうがよいです。背もたれは腰の下側のカーブを支える必要があり、支えていなければタオルを丸めて入れても構いません。ひじはだいたい直角にして肩が上がらないようにします。ひじ掛けは肩が上がらない高さまで下げるか使わない方がよく、いすの奥までお尻をつけて座ってこそ背もたれが役目を果たします。
頭は重いものです。首の上に真っすぐ乗っているときは首がその重さをそのまま受けますが、前に傾くほどてこのように働き、首にかかる負荷が何倍にもなります。スマートフォンを見下ろす姿勢が特にそうで、1日に何時間も繰り返すと首と肩が固まります。画面を目の高さまで上げるだけでも違います。うつむいている時間を減らすのと同じくらい、首の後ろと背中の上の筋肉を軽く使うことも役に立ちます。
姿勢は意志より環境で決まります。正しく座ろうと頑張っても、画面が低かったりキーボードが遠かったりすると、数分で元の姿勢に戻ってしまいます。次の項目を一つずつ確かめると、何から変えればよいかが見えてきます。
同じ姿勢で固まった筋肉は、反対方向に少し動かすだけで楽になります。あごを後ろに引いて二重あごをつくる動きは、前に出た頭を元の位置に戻す感覚をつかむのに役立ち、両腕を後ろに寄せて胸を開く動きは丸まった肩をほぐします。それぞれ5〜10秒、一度に数回で十分で、大切なのは一日に何度もくり返すことです。動きの途中で痛みが強くなったり、腕にしびれが走ったりしたらすぐにやめてください。
姿勢改善でよくある失敗は、背中を伸ばしすぎて座ることです。胸を無理に張って腰を反らすと、しばらくはまっすぐに見えますが、腰の筋肉がすぐに疲れて続かず、かえって猫背がひどくなります。姿勢矯正ベルトや補助具だけに頼るのも、筋肉が自分で支える力を育てる妨げになることがあります。目安は「どれだけまっすぐに見えるか」ではなく「一、二時間後も楽かどうか」です。仕事が終わったときに首と肩のこりが減っていれば、方向は合っています。
腕や手がしびれる、力が入らない、夜に痛みで目が覚める。こうした症状は筋肉のこりとは別の問題のことがあります。ストレッチや姿勢の調整を数日続けても変わらない、あるいは悪化していくなら、自分で判断せずに診てもらうほうがよいです。